本日、『核兵器禁止条約』についてのピースカレッジを開催し、28人の女子部員と共に学び合いました。核兵器禁止条約は、2017年7月7日に国連総会で採択、2021年1月22日に発効されました。2021年1月22日時点で、署名国は86か国、批准国は52か国となっています。今後は、発効から1年以内に国連事務総長によって、締約国会議を開催される予定となっています。
『核兵器禁止条約』の最大の特徴は、「核兵器の存在を否定し、その使用や開発が明確に禁止された初めての国際法」であり、核兵器に『悪の烙印』を押した大変意義深い条約であることです。具体的なポイントとしては、①核兵器の製造、保有、使用、核兵器による威嚇などを全面的に禁止②核兵器そのものを「非人道的な兵器」として否定をしていることです。この条約により、核兵器自体が直接的に減るわけではありませんが、核兵器を使用できない状況を作り出す大きな一歩となりました。
ピースカレッジでは、現在の世界で核兵器が使用された場合に想定される被害の甚大さを表現した動画の視聴や、敵国が先制攻撃をしてきたとの誤警報によって“核のボタン”が押されるとの緊迫した設定のストーリー朗読も行いました。核兵器は1度発射すると、途中で攻撃を止めることも、撃ち落とすこともできず、着弾は免れない悲惨なものだということを改めて認識しました。
今回のピースカレッジを通して、絶対に三度目の核兵器を使用させないとの思いを強くすると共に、核兵器使用の根因である相互不信を取り除く「対話」の大切さを感じました。核兵器禁止条約は、核兵器なき世界へ「終わり」の「始まり」であるとの言葉が印象に強く残りました。長崎青年部として更に学び深め、私たちにできることは何かを考えながら、「始まり」の行動を起こして参ります。(大)