長崎市内から車で約1時間30分。西彼杵半島の北西に位置する崎戸島に、北緯33度線展望台はあります。
同地では、瑠璃色に輝く海を360°のパノラマで眺めることができる展望台です。夕暮れ時、地平線に沈む太陽は息をのむほどの美しさを誇ります。
また北緯33度線展望台のすぐそばには、旧日本海軍の特設見張所跡もあります。
かつては、海底のスクリュー音を察知するための施設でした。
見張所に着任していた先人たちは、海を監視しながら何を思い、何を感じていたのでしょうか――第二次世界大戦が幕を閉じて77年の夏。今を生きる私たちに、この施設がひっそりと物語るものを感じに、ぜひ訪れてみてはいかがでしょうか。(正)