長崎創価学会 平和の文化講演会

 「平和の文化講演会」(主催:福岡女性平和委員会)が、長崎大学核兵器廃絶研究センター准教授の中村桂子氏を講師に迎え福岡池田文化会館で開催されました。

これまで核軍縮の取り組みは、NPT再検討会議などの国際会議のなかで核保有国が主導し進めていますが、相互不信と政治的思惑が交錯し遅々として進んでいません。この状況に痺れを切らしたのは小さな国々。その中には、核実験による被害を受けた国や自ら核兵器を廃絶した国、地域の国々と非核兵器地帯を構成する国、そして核兵器に安全保障を依存している国もありました。彼らは“核兵器が使用されたならば地球上の誰一人その影響から逃れることができない”と訴えています。

核兵器を容認する姿勢-それは相手に対する不信と現状は変わらないという諦めです。その姿勢を根本から変えようというのが、核兵器禁止条約の一番の意義です。

今回の講演で中村准教授は、誰も無関係ではいられない核兵器の問題に対し自分事として関心を持ってもらいたいことを、語って行ってほしいと参加者に期待されました。
(弘)