第93回長崎平和学講座が5月18日、出島メッセ長崎で開催され、スロヴェニア共和国大使のアナ・ポラック・ペトリッチ閣下が講演を行いました。

スロヴェニア共和国は、旧ユーゴスラビアの構成国の一つでしたが、1991年に独立を果たし、今年で日本と国交を結んでちょうど30年になります。
スロヴェニア共和国は、人権教育の普及に力を入れており、国連が定めた「子どもの権利条約」の意識啓発を目的に、フラッシュカードでの教材を作成。このたび日本語版が完成したことから、今回アジア圏で初めて県立北陽台高校に寄贈されました。

ロシアによるウクライナへの侵攻のなか、多くの子どもたちにも犠牲者が出ています。講演のなかで大使はその現状にも触れ、「大人である私たちが、未来を担う子どもたちの運命を決定づける存在であることを自覚しないといけない」と、人権教育プログラムの意義を強調。「子どもたちの権利を尊重し、人権教育に力を入れていくことこそ、持続可能な世界平和を構築する上で最も重要である」と語っておられました。
講演後も人権教育に従事する教育者とも懇談するなど、有意義な講演会となりました。(山)

長崎創価学会 平和学講座1
長崎創価学会 平和学講座2