第98回「長崎平和学講座」が5月31日(水)、
朝日新聞社編集委員の副島英樹氏を講師に迎え、開催されました。
副島氏は、現在も続くロシアによるウクライナ戦争を、“複眼的視点”で理解することや、戦争が継続されることで一番被害を受ける両国民の痛みに思いを馳せることの大切さを指摘。さらに、被爆地の広島・長崎が訴え続けてきた“同じ苦しみを味あわせてはいけない”との原点を持ち続け、激動の国際情勢のなかイデオロギーを超えて国家指導者をはじめとする様々な立場の人に原爆の実相を伝える事は重要であると述べました。
『核戦争に勝者はなく、決してその戦いはしてはいけない』
1985年、米国レーガン大統領とソ連ゴルバチョフ大統領のこの合意は、核軍拡競争が頂点に達していた時代を核軍縮そして核廃絶へ向けて大きく舵を切っていくことになります。
その後、冷戦は終結をむかえましたが、一部の西側指導者がもつ《勝者の傲り》はやがてロシアを追い詰めていくことになります。
関係国が仲介しウクライナ戦争が一日も早く“即時停戦”し、両国の人々が大切な家族と安心して暮らせることを願ってやみません。
今年、長崎は被爆78年となります。
“核兵器は使ってはならない兵器” との被爆地の心を今こそ世界に伝えていきたいと思います。
(弘)