九州女性平和文化会議・議長あいさつ

女性平和文化会議 土居議長

この度、九州女性平和文化会議議長の大任を拝しました土居と申します。
創価学会戸田第2代会長の原水爆禁止宣言より60周年、そして、創価学会の永遠性の確立という幾重にも大事なこの時に、不戦の誓いを果たす使命をいただいたことに身の引き締まる思いです。どこまでも池田SGI会長とともに、九州女性平和文化会議、そして長崎総県女性平和文化会議の皆さんとともに、九州の地から平和と人道の潮流を巻き起こして参りたいと思いますので、よろしくお願い申し上げます。
「女性平和文化会議」の淵源は、1992年(平成4年)9月に開催された青年部幹部会に合わせて、仏法思想を基調とした平和運動の取り組みを強化するため、当時の人材グループであった女性平和委員会を発展的に解消し、新たに「女性平和文化会議」として発足しました。池田SGI会長は、名称を改める際、赤ペンで「女性平和会議」という文字の「平和」と「会議」の間に「文化」を付け足され、「女性平和文化会議という名称に」と命名されました。
2017年「世界広布新時代 青年拡大の年」の本年は、池田SGI会長が命名をしてくださってから25周年という佳節を迎えます。池田SGI会長の仏法を基調とした平和への想いを受け継ぎ、大勝利の1年にして参りましょう!
現在、創価学会青年部が取り組んでいる「SOKA GLOBAL ACTION」は、

  1. 善の連帯の拡大  身近な場所から平和創出を
  2. 核兵器廃絶への挑戦  「平和の文化」の建設へ
  3. アジアの有効  青年世代で新しい日中韓の交流を
  4. 震災の復興支援  「人道の世紀」建設を推進

となります。今回より「善の連帯の拡大」という項目が新たなビジョンとして掲げられました。
池田SGI会長は、かつて、善の連帯について、次のようにご指導されました。
~私たちは皆、地涌の菩薩です。人々の幸福に寄与することを誓って生まれてきました。ゆえに周りの人や出来事、社会に無関心であってはいけない。それでは、菩薩ではなくなってしまう。戸田先生は、社会に信念の青年を送り出したいと願われました。そのためには、人間の良きつながりが絶対に不可欠です。これが創価の青年部です。~
まさに善の連帯の拡大とは、自分が今居る場所で、平和を創り出していける一人ひとりになり、その輪を広げていくということだと感じます。それは、たとえ小さくても、「勇気」の行動の積み重ねの中で、確立されていくものではないでしょうか。
「一人の声に耳を傾け、一人の友を励まし、一対一の対話を広げる。この最も地道な菩薩道こそ、新たな平和の潮流を起こす第一歩だ」との池田SGI会長の平和哲学を実践に変えて、自分が今いるこの場所から善の連帯を拡大し、時代を揺り動かす「平和への大音声」を響かせて参りましょう!

第54回 長崎平和学講座 開講!

「『核抑止』は有効か?核兵器の歴史をもう一度振り返る」

(長崎大学核兵器廃絶センター 副センター長 広瀬訓 教授)

長崎南王者圏 大塩圏女子部長

本講座に参加し、「核抑止論」の有効性について学びました。
「核抑止論」の考え方は自国を守るためにより強い軍事力を持ち、敵国が攻撃したくないと思わせること、そして、そこには敵国が自国の強さをわかってくれているという前提条件がないと成り立たず、ベルリン封鎖やキューバ危機などの近年の歴史を振り返ると、いずれも核抑止の効果は有効ではなかった、ということを初めて知りました。
本講演を通じ、私は、SGIの日記念提言において池田SGI会長が釈尊の言葉を踏まえて、「核抑止論の奥に潜む重大な危険性を見つめるべきだ」と述べられていることが胸に迫りました。核兵器廃絶への道に必要なことは、核抑止論ではなく、私たち一人ひとりの“核なき世界”を構築するとの確信と希望であると思います。
日蓮仏法を信仰する一人として、これからも核抑止論の奥に潜む危険性と向き合い、一対一の対話を大切にしながら、善の連帯を広げて参ります。

私の所感~第42回 「SGIの日」記念提言上下を読んで~

佐世保常勝圏 佐原圏女子部長

「いやしくも私の弟子であるならば、私の今日の声明を継いで、全世界にこの意味を浸透させてもらいたい」―これは創価学会戸田第2代会長が当時の青年部に遺訓として発表した『原水爆禁止宣言』の一文です。核兵器は絶対悪であり、いかなる理由があったとしても誰一人として生存の権利を脅かされることがあってはならないとの戸田第2代会長の魂の叫びから、本年で60周年を迎えます。
本年1月26日に発表されたSGI提言では、「青年」に焦点を当てた「持続可能な開発目標」が目指す「平和で公正かつ包摂的な社会」を築くための方途が論じられました。その中で、現在強まりつつある排他主義や経済的合理性の追求といった動きに抗する社会の楔は一人ひとりの「顔」が心に浮かぶ「友情」のような確固たる結びつきであると述べられています。
このことから、昨年の熊本大地震の折、ニュースを聞き、数年会っていない友人の顔が浮かんだことを思い出しました。そして同様に心配する多くの人を目の当たりにしました。気づけばそれぞれの心に思い浮かぶ「顔」が、被災地にいる私へと救援を求め、早急な解決を求める喫緊の課題となっていました。それまで私は「交流=友情の絆」を結ぶことで世界平和の道が開かれると頭では理解しているつもりでした。しかし、友情が社会や世界を動かし得る強いソフトパワーとなるのを私が心で実感したのは、それが最初の経験でした。
提言を読み、先の戸田第2代会長の宣言を我が誓願とした池田SGI会長が「不戦の世代」を築き上げるため、世界各地の有識者等、立場を問わず対話・交流し、特に青年交流に力を入れてこられた行動の尊さに改めて感動しました。それは、未来を信じ、また友情を信じるからこその地道な労作業の積み重ねでありました。そして、心に思い浮かぶあの「友人」の生命に危険が及ぶような戦争は絶対しないと誓う青年の連帯を築く道でありました。
その道を託される一人として、師匠の言葉を信じ、たとえ混迷した世界が不可能だと思う核兵器廃絶であったとしても、私は生命尊厳の声をあげ、挑戦できる女性であろうと心に決めました。万人の尊厳が輝く世界を目指して。

<編集担当> 九州女性平和文化会議 土居議長


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