長崎に平和推進部が開設!~田端部長より挨拶~
2015年12月、創価学会長崎県事務局(長崎平和会館)に新設されました長崎平和推進部の部長となりました田端と申します。2014年設置された広島に続き、長崎は全国で2例目となります。
本年9月は、戸田先生の「原水爆禁止宣言」から60周年の佳節を迎えます。
平成21年、池田先生は戸田先生の生誕110周年を記念する提言『核兵器廃絶へ民衆の大連帯を』を発表され、この中で「原水爆禁止宣言」から3つの重要なポイントを指摘されています。
◆第一のポイント「政治指導者の意識変革」
「われわれ世界の民衆は、生存の権利をもっております。その権利をおびやかすものは、これ魔ものであり、サタンであり、怪物であります。」
核抑止論の底流には、自国の優位や安全のためには人類を犠牲にすることも辞さないとの、常軌を逸した非常の論理が脈打っており、「サタン」や「怪物」といった表現は指導者の意識変革を促しています。
◆第二のポイント「核兵器禁止の明確なビジョン」
「もしも原水爆を、いずこの国であろうと、それが勝っても負けても、それを使用したものは、ことごとく死刑にすべきである。」
生命尊厳の思想を根幹に据える仏法者として死刑に強く反対をしていた戸田先生が、敢えて極刑を求めるかのような表現を用いたのは、核使用を正当化しようとする論理に明確な楔を打ち、その根を断つためでした。更に人類の生存権を根源的に脅かす存在である核兵器は“絶対悪”であり、核兵器を従来の兵器の延長線上に置いて、状況に応じて使用も可能な“必要悪”と考える余地を一切与えてはならないと強調しています。
◆第三のポイント「人間の安全保障のグローバルな確立」
「核あるいは原子爆弾の実験禁止運動が、今、世界に起こっているが、私はその奥に隠されているところの爪をもぎとりたいと思う。」
多くの民衆の犠牲の上で成り立つ安全保障思想の根絶を図らない限り、本質的な解決はありえないことを指摘し、元凶を見定め核問題の「奥に隠されているところの爪をもぎ取る」作業こそ、人類に課せられた共同の責任であるとしています。
現在、国連で核兵器禁止条約の成立を目指した交渉会議が行われていますが、戸田先生の「原水爆禁止宣言」は60年経った今も更に輝きを増し人類の方途を照らしているように感じます。池田先生は、提言の最後で次のように述べられ青年へ期待を寄せています。
“自分には何もできないのではないかといった無力感やあきらめと戦い、行動に踏み出す「勇気」が必要です。その勇気の炎を社会に灯す熱源こそ、青年です。青年の情熱には、一人から一人、また一人へと伝播し、あらゆる困難の壁を溶かし、新しき人類史の地平を開く力が脈動している。”と。
核兵器廃絶への取り組みは、どこか遠いところの話しではありません。悩みを抱えた友の幸福のために寄り添い励まし抜く姿や、他人の不幸の上に自分の幸福を築くことはしない、との思いで日々活動に励むなかにその実践はあります。生命軽視の思想を打ち破り、“新しき人類史の地平を開く”長崎女性平和文化会議の益々の活躍を期待しています。
ヒバクシャ国際署名”に挑戦しよう!
「ヒバクシャ国際署名」とは、日本国内外の被爆者が速やかな核兵器廃絶を願い、核兵器を禁止し、廃絶する条約を結ぶことを、すべての国に求める署名運動です。
2020年までに世界で数億筆の署名を呼びかけています。国内で集まった署名は2020年まで毎年、日本原水爆被害者団体協議会(被団協)を通して国連に届けられます。
長崎県内では、この署名に賛同した市町が、行政の公式ホームページや担当部署の窓口で署名への参加を呼びかけています。
今回、この署名の取り組みを長崎総県としても行うこととなりました。詳細は以下の通りです。
取り組み期間 6月12日(月)~7月16日(日)まで
- 署名用紙:別紙参照 ※各自必要枚数コピーして使用してください
- 注意事項:
- 署名は、「氏名」「住所」です。取り扱いには十分注意して下さい。
- 署名の対象は、すべての年齢の方が対象です。
- 住所は、「長崎市~」のように「市・長・番地」で結構です。
- 家族による代筆でも結構です。住所が同じ場合でも、「〃」ではなく、きちんと書いて下さい。
- すでに署名されている場合でも、署名は可能です。
※提出先は『ヒバクシャ国際署名』を進める長崎県民の会になります 回収は組織ルートにて行います
★参考ホームページ★
ヒバクシャ国際署名ホームページhttp://hibakusha-appeal.net/index.html
(※画像をクリックするとPDFが開きます。)
