持続可能な開発目標-SDGsとは?
今や、世界中でSDGsが注目されており、どのように目標を達成していくのか、あらゆる企業や団体でも取り組まれています。
今回は、SDGsとはどういうものなのかを学び、わたしたちにできることを考え、行動していく きっかけとしていけたらと思います。
SDGsとは?
Sustainable Development Goals(持続可能な開発目標)を略称したもので、2015年9月の国連サミットにて採択された国際社会共通の目標です。このサミットで2030年までの長期的な開発目標「持続可能な開発のための2030アジェンダ」が採択され、その文書の中に記載された中核となるものがSDGsです。2001年に策定されたミレニアム開発目標(MDGs)は、2015年を目指して採択されましたが、発展途上国の支援を中心とした内容で、地域の偏り等がありました。このMDGsの後継として、発展途上国と先進国が一丸となり、誰も置き去りにしないよう、より社会全体で取り組んでいくべき目標がSDGsなのです。(外務省「SDGsとは?」引用)
SDGsは、17のゴールと169のターゲットから構成されています。
では、実際にわたしたちにできることは何でしょうか?
創価学会青年部では、エコアクション「マイチャレンジ10」に取り組んでいます。
ぜひ、「マイチャレンジ10」で、10個以上の項目達成にチャレンジしてみましょう。
私のSDGsの実践
佐世保常勝県 黒木 室員
私には忘れられない人生の原点があります。それは、創価女子短大時代に行ったSUA(アメリカ創価大学)短期留学で出会った方の一言です。
「世界の国々で、衣・食・住が整い、教育も当たり前に受けることができるのは13%。アメリカ・ イギリス・ドイツ・日本といった先進国だ。残りの87%は発展途上国と言われる国だ。貧困や飢餓で衣食住も不十分、きれいな水もでず、教育も受けられない。その中には5歳まで生きられない子供が5億人もいる。13%の国で大学に行ける人は5%。そして留学できる人は1%の人なんだ。そんな貴重な君たちが頑張らなければ、世界平和は永遠にやってこない」。私はとても衝撃を受けたと同時に、自分の使命の深さを感じました。
世界の平和を実現するにはどうしたらいいかを考え、その後創価大学に編入し、猛勉強を重ね、教員免許を取得しました。大学を卒業して、心の準備ができないままスタートした教師生活は、今年で20年目を迎えています。毎年「むいてない、もうやめよう」と思っている自分が、今日まで教師を続けることができているのは、家族や友人、そして創価大学の創立者である池田先生の励ましのおかげです。
国連が提唱した「持続可能な開発目標SDGs(Sustainable Development Goals )」が発表されて 早5年。地球市民が共通の目標に向かい、連帯を広げながら世界平和へ動き出していることを嬉しく思います。
SDGs の基本理念は「地球上の誰一人として取り残さない(leave no one behind)」。
私に実践できるSDGsを考えた時、担当するクラス目標を、毎年、次のように定めることにしています。
「学び合い 支え合い 尊敬し合い ~誰も置きざりにしないクラス~ Leave No One Behind!」。
自分が自分を大切に思うように、相手に対しても同じように接する。一人一人がかけがえのない存在であり、また自分自身も価値ある存在であることを自覚してほしいという願いからです。「他人事」ではなく「自分事」という思考が生徒に根付いていけば、地球規模の課題も自分のこととして捉え、その解決に向けて自ら行動を起こす力が芽生えてくるのではないかと思います。生徒が毎日、このクラス目標を「目と心」に留めてくれるように、黒板左横に掲示しています。
また、私は毎朝、生徒の幸福を願い、心を込めて明るい表情と声での挨拶を実践しています。生徒も気持ちのよい挨拶をしてくれ、お互いに清々しいスタートを切っています。「教師は子どもの最大の教育環境」との通り、教師自ら「誰も置きざりにしない」模範の姿を示し、一人一人を大切に思う、思いやりのある人間であろうと心がけています。
留学時代の貧困と飢餓に苦しむ人達を救いたいという思いが、今、教職に携わることで、少しでも貢献できることが嬉しいです。これからの時代を担う生徒一人一人が、この「誰も置きざりにしない」理念を心に抱き、社会や地域、そして世界平和のために行動を起こす人材に成長していくことを願い、今いる場所で自分の使命を果たしたいと思います。