9.4 青年付箋サミット in 神奈川
9月4日、横浜市で開催された「青年不戦サミット」に長崎ユース会議の大川副議長と共に参加しました。「青年不戦サミット」は、1989年に「3県平和サミット」として始まって以来、広島・長崎・沖縄での平和運動の取り組みを報告し、平和創造の連帯を誓い合う場として開催されてきました。戸田城聖第二代会長が「遺訓第一」として青年に託した「原水爆禁止宣言」より65周年を記念する本年のサミットには、各地の代表と共に神奈川の高校生20名が参加。オンラインを活用して、全国の高校生100名も参加しました。
はじめに、学生の取り組みや、沖縄、長崎、広島の各地の活動報告では、平和意識調査やオンライン被爆証言会の開催、被爆遺構を巡るイベント等を開催した様子が伝えられました。
続いて、女性平和委員会ユース会議の堀口副議長からは、核兵器禁止条約第1回締約国会議と核兵器不拡散条約の再検討会議への参加報告がありました。
この一連の国際会議でSGIは、平和・軍縮教育に関する作業文書や宗教間声明の起草の議論に参加。また、様々な団体の青年と議論を交わし作り上げたユース声明。「草の根の教育運動」をテーマとしたワークショップには、核実験被害国出身の方をはじめ、多くの関係者が参加し、共感を大きく広げることができた、と諸活動の成果が発表されました。
最後に、サミット参加者がグループに分かれてディスカッションを行い、一人ひとりが“真実を学び”“想像力を働かせ”、“世界と繋がり続け”、次の世代に“継承していく”、ことの大切さを確認し合いました。
今回のサミットを通して、核なき世界への実現のために具体的な提案と行動、一人ひとりが使命を自覚し、行動を起こしていく重要性や未来へ継承していくことの大切さを感じました。今後も、池田先生の平和行動を学び、継承し、一人ひとりの心の中に平和の砦を築いていく勇気の対話を地道に実践し、信頼と友情の輪を広げてまいります。
10.17 平和委員会DAY
①平和の文化講演 子どもの笑顔を広げよう 講師:浦川末子さん
「子どもの笑顔を広げよう」と題して、長崎県更生保護女性連盟会長で長崎ひまわりプロジェクト事務局長の浦川末子さんを講師に迎えた「女性フォーラム」が開催されました。浦川さんは、長崎で起こった事件をきっかけに、子どもが被害者にも加害者にもなってはいけないとの思いから、活動を始められたと伺いました。講演の中で、子どもの人生を幸福にする3つのポイントは、①幼児期の育ち、②「非認知能力」向上、③親の学び、が大事だと述べられました。その中でも特に印象に残っていることは、5歳までの育ち方が人生形成の6割に影響すること。また、「非認知能力」である「忍耐力」「感情コントロール力」「社会性」の向上が、いかに大切であるかということでした。これには、親への教育や周りの方のサポートが大切ですが、これにより子どもの犯罪、非行、不登校、貧困などを未然に防止することに繋がるのだと感じました。また、「愛着」という言葉に触れながら、親と子どものスキンシップの大切さや、子どもが求めることを放っておかないことが重要であると学びました。
②第3回未来をひらくSDGsフォーラム 講師:伊藤貴雄教授
創価大学文学部・伊藤貴雄教授の講演では、同じ時代を生きたヤヌシュ・コルチャック氏と牧口常三郎先生の共通点を5つ紹介されました。コルチャック氏は、ポーランドの小児科医・児童文学作家であり教育者でした。両者は、苦労を重ねながらも教育による社会改革によって人々の命を大切にする教育を実践していこうと、特に子どものための教育に力を注ぎました。コルチャック氏は、子どもたちに忍耐力を身につけ、喜びをもって努力し、自分自身で考え、対話力にも力を入れていきたいとの思いから、共同生活や自由意志を求める教育を行っていました。他方、牧口先生は、子どもたちに自分の力で知識を増やすことが出来る方法を会得させ、知識の宝庫を開く「鍵」を与えることを大事にしていました。伊藤教授は、“両者の教育信念から、子どもたち自らが社会で価値創造の力をつけることが大事だ”と考察されていました。
コメント
今回2題の講演を聞き、これから、子どもを育てるときには、愛情を深く注ぎたいと強く思いました。また、非認知能力の中で、「忍耐力」「感情コントロール力」「社会性」の3つがありました。社会人においても、良好な対人関係を築くには、この3つの要素は必要不可欠だと思います。この非認知能力を向上させるためにも、保護者や周囲の人びととの関わりの中で、助け合いながら子どもたちの成長を見守りたいと思います。
