2022年 長崎 ピースウィーク
7.26 第94回 長崎平和学講座 講師 原田 小鈴さん(被爆三世)
戸川室員
私は、原田小鈴さんが語ってくださった「私たちは被爆者や戦争経験者から直接、話を聞ける最後の世代だからこそ、自分から歩み寄って話を聞いてほしいです。そして感じたことを自らの言葉で発信していってほしいのです」との言葉がとても印象に残りました。
これまで8月9日の原爆投下の日には、被爆者の方から直接被爆体験を聞くことができましたが、 原爆投下より77年目を迎えた今、被爆者の高齢化は進み、直接お話を聞ける機会は少なくなりつつあります。メディア等でも被爆者の方々の特集を見かけますが、私自身は、悲惨な体験に胸が苦しくなるためこれまでずっと目を背けてきました。
今講演を受けて、これからは、被爆者や戦争経験者の悲惨な体験と向き合う機会に触れ、辛く悲しい過去を話してくださる方々の心に寄り添い、自分の言葉で発信していけるよう努力したいと思います。
8.6 ピースウォーク2022
高比良室員
8月6日、未来部員が長崎市の被爆遺構などを巡る「ピース・ウォーク2022」が開催されました。はじめに国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館で千羽鶴を献呈し、その後、長崎原爆資料館を見学。
参加した未来部員は、「妹と同じくらいの子どもが亡くなったり、ひどい火傷の写真を見て、涙が出るほどつらかったです。こんなにつらくて苦しい戦争を乗り越えて、平和を守ってきてくれた人たちの思いを受け継いで、私も周りで悩んでいる人や困っている人がいたら、迷わず助けてあげられる人になりたいです」「たった数秒で、そこにいた人の人生が激変してしまうということが、原爆の一番ひどい点だと思いました。核戦争は、絶対に起きてはならないと思います。そのためには、私たちが語り継いで世界に発信していかなければならないと思いました」など、感想をつづってくれました。
私自身も、これからの未来を生きる私達が自分の目で見て学び、原爆の悲惨さを知り、語り継いでいくことの大切さを強く実感しました。原爆投下から77年。被爆者の方々の思いを胸に、三度目の核兵器を絶対に使用させてはならないとの決意で、今後も平和運動にして邁進していきます。
8.7 オンライン被爆証言会 証言者 牟田満子さん
尾崎室員
長崎に原子爆弾が投下され77年目を迎えます。
今回証言してくださった牟田満子さんのお話を聞いて被爆者だった祖母のことを思い出しました。私の祖母も自身の被爆体験をあまり語らず、それだけ原爆の悲惨な体験は何年時が経っても思い出したくない記憶なのだと思います。
2022年2月に始まったロシアのウクライナへの侵攻は半年を経た現在も続いており、核兵器使用への危機感が世界に広がっています。広島、長崎の地でも自衛のための核兵器保有を肯定的に考える人がいることをメディアを通じて知り驚きました。それだけ若い世代の核兵器使用への恐怖が薄れているのだと感じます。
オンライン証言会に参加し、被爆者の方が辛い記憶を呼び起こして、まさに命がけで語って下さる 戦争の悲惨さや平和の尊さは胸に迫るものがありました。
被爆者の方々の思いを受け継ぎ、私の大切な友人にも語りながら平和の連帯を広げていきます。
8.9 77回目の「長崎原爆の日」 青年部・未来部による献花
渡邊総県総合副議長
77回目の長崎原爆忌となる今夏8月9日、長崎市の平和公園にある「平和祈念像」に長崎創価学会 青年部と未来部の代表が献花を行い、原爆犠牲者・戦没者の追悼と世界平和を祈念しました。
平和祈念像の前に立ち、長崎の地で池田大作先生が献花をしてくださった40年前に思いを馳せると、当時も現在と同様に世界の不穏な実相に対して、先生の平和への祈りがどれほどであったか、胸に込み上げてくるものがありました。
依然として存在する核兵器は、仏法的見解によれば、暴力の頂点に位置します。
その理由は、核兵器には、無差別に多くの人々の生命を一瞬にして奪うという生命軽視の思想が根底にあるからです。この生命に内在する本源的な魔性の象徴である核兵器を廃絶することは、すなわち、 生命尊厳の平和の哲理を世界に呼び覚まし、一人一人が輝く社会の基盤に通ずると示されています。
池田先生は、『長崎から生命尊厳の哲学を世界に!』と、地球民族の幸福と平和を創出する使命を被爆地・長崎に呼びかけてくださいました。
この師匠の思いを受け継ぎ、世界が混迷する今こそ核兵器の非人道性を訴え続け、足元から“勇気の一歩”の行動を起こすpeace one actionで長崎ユース会議メンバーとともに不戦の誓いを果たして参ります。
