爆心地に造られた公園で、「爆心地公園」とも呼ばれています。写真の石碑は、原爆で亡くなった人々の冥福を祈り、原爆の恐ろしさを忘れないようにとの思いを込めて建てられました。
爆心地付近は道路に亀裂が走っていましたが、不思議なことに真上からの圧力のためか、電柱も樹木も倒れないままで立っていました。これが後に、爆心地を判定する手がかりとなりました。
公園がある松山町には、当時約300世帯1860人の一般市民が生活していました。偶然、にも防空壕に避難していた9歳の少女を除き、町内にいた全員が即死しました。
地層の中には、家の瓦・レンガ・熱で溶けたガラス・茶碗・針金などを見ることができます。
- 入園自由
- 駐車場:なし
- 住 所:長崎市松山町
原爆の被害は熱線、爆風、放射線に分けられるんだよ。まず熱線だけど、原爆の爆発時に火球が発生し、その後たった3秒で高熱が地上を包みこんだんだ。
恐ろしいね。火球の表面温度は約7000℃、中心部は数百万℃と推定されてるって聞いたことがあるわ。
そうだよ。太陽の表面温度は6000℃。原爆の恐ろしさが分かるよね。地形により違いはあるけれども、爆発後の地表温度は下の表に示したとおりだよ。
確か…、一般的なガラスは1300℃で溶けるのよね。
怖いなあ。
爆心地からの距離 | 地表面の温度 |
---|---|
0km | 3000~4000℃ |
1km | 1800℃ |
1.5km | 600℃ |
爆心地から200m以内で熱線を直接受けた瓦は沸騰して泡立ち、発泡状に。
2000m以内では電柱や樹木は燃え焦げたんだ。
市街地の3分の1を占める6.7㎢が焼失したんだよ。