長崎創価学会 ~長崎から生命尊厳の哲学を全世界へ~

被爆証言 松本初美さん

松本初美さん
長崎県在住
1946年生まれの松本初美さんは、妊娠3ヶ月だった母親の胎内で被爆しました。

子どもの頃の健康状態

気管支が弱くて、私は風邪をひきやすかったですね。すぐに高熱を出して、周りのものをいつも心配させていました。生後3、4ヶ月頃には頭にかさぶたができて、なかなか治らないのでいつも帽子をかぶっていたそうです。
1歳になった頃にジフテリアにかかって、小学四年生になってからは肺浸潤にかかりました。その時は結構、学校休みました。6年生の時に腎炎にかかりました。とにかく皮膚が弱くって、いつも虫に刺されたり傷とかを受けると、その傷が化膿をしてしまって、なかなか治らないんですよ。それは結構、小学生になってからでも続きました。いつも夏になると虫に刺されるので、手とか足の出た部分にはいつも傷跡があったので、夏はそういうのがとても汚くて、夏は嫌いでした。
小学校に入った頃だったでしょうか、ABCCっていうところから呼び出しを受けるようになりました。それで検査を受けに行っていました。
原爆傷害調査委員会のことなんですね。原爆の被爆後、どういう影響があるかを調査する機関です。

偏見と不安

私も年ごろになり縁談もボチボチ出始めていた頃なんですが、ある人から「原爆を受けているんだったら、いつ発病するかわからないね。生まれてくる子どもにも影響があるんじゃないか。そんな女性と結婚するのは大変だね。苦労の種だね」って言われたんです。でも原爆のことは昔のことで、もう自分の中で遠いもの、忘れかけていたんですが、こんな形で原爆の後遺症が残っていようとは思ってもいませんでした。
元気な時はいいんですがちょっと体の調子が悪いと「原爆病」っていう文字が頭をよぎるんですよ。障害この不安は続くんでしょうね。

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