核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)が主催する平成29年度第3回核兵器廃絶市民講座が、佐世保市のアルカスSASEBO大会議室で開催されました。
今回は「核兵器禁止条約への動きとこれからの展望」をテーマに、長崎大学核兵器廃絶研究センター(RECNA)の中村桂子准教授が講師を務めました。会場は、多くの市民が駆け付け、その中には韓国の大学生グループも参加するなど、市民の関心の高さを感じました。
長崎の被爆者は、被爆証言のなかで次のように語っています。
「私にはちゃんと使命があるんだ、と。この原爆を三度許してはいけない。その使命を感じている時にアメリカの国連総会に参加させていただきました。
『あなたは私たちを、アメリカを恨みますか?』って言われた時に、私は『はい、最初は恨みました。恨んで恨んで、こんな地獄はない。私は恨んでましたけど、この苦しみを、アメリカを恨むんじゃなくて、アメリカの人にさえしてもらいたくない。この原爆の恐ろしさを訴えてまいりたいと思います』と話もしました」と。
これが被爆者の方の思いです。
本年7月、国連では核兵器禁止条約が採択され、9月20日には同条約の署名式が行われます。
人間の生存の権利を脅かす核兵器。その抑止力に依存する安全保障政策を、人類は転換すべき時を迎えています。(弘)