長崎創価学会 第5回核兵器廃絶市民講座

核兵器廃絶長崎連絡協議会(PCU-NC)が主催する平成29年度第5回核兵器廃絶市民講座が、国立長崎原爆死没者追悼平和祈念館交流ラウンジで開催されました。

今回は、「戦後長崎における被爆の痕跡と復興」と題し、長崎大学核兵器廃絶研究センター客員研究員の桐谷多恵子氏が登壇されました。

氏は、被爆・戦後史研究を専門とし、学校教育では学べないような近現代史を踏まえながら講演され、大変興味深く拝聴しました。

特にこの分野は、資料が乏しく散在する情報や当時を知る人への聞き取り調査が主となるため、氏が丁寧にフィールドワークを重ねてきた努力の足跡が伝わる内容でした。と同時に、一つひとつのピースを探し出し繋ぎ合わせて行く作業は、核兵器廃絶への情熱がなければ前に進むことができない困難な作業だっただろうと感じます。

今回の市民講座には佐賀県から参加した女性もおり、桐谷氏が活躍する様子は彼女たちにとっても大きな刺激になったと思います。

ノーベル平和賞授賞式(2017年)に出席した被爆者のサーロー節子さんは、「核兵器は必要悪ではなく、絶対悪です」と述べています。
平和を希求する無名の庶民の声を一言ももらすことなく、核兵器なき世界に向け共感の輪をさらに広げてまいります。(奈)